2013年5月1日水曜日

入試問題に


 今年も2点を使ってもらったとのこと。そのうち一つはなんと数学とか。ある一節を抜き出して、論証が式で展開されている部分の一部を空欄にして、あいだを埋めさせるというもの。数学の論証を具体的な場面に置いて考えさせるという点でいいアイデアだと思うし、そんないいアイデアの材料として使われている分、冷や汗も出る。

 もう一つは現代文。オーソドックスな(本格的な?)読解問題に使われたのはもしかしたら初めて? 翻訳が日本語として成立していると認められているということならうれしいけれど、その反面、問題として使える程度には読みづらいということでもあろうから、「ご面倒をおかけします」といった感じ(私自身としては「読み応えがある」と思ってほしいところだけれど)。パラドックスがらみの素材が多いから、内容的には現代文には向いているし、使える部分も出てくるのだろう──それにしても翻訳にまで手を広げなければならないほど、素材が出つくしているのだろうか。

 使えるのなら使っていただけるとうれしいとはいえ、こうやって意外なところで見かけると、文字どおり身が引き締まる思いもします。

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