2013年6月21日金曜日

ケプラーの転用

  ケプラーが故障して新たな系外惑星探査ができなくなったものの、そのケプラーで別の方法で惑星探査ができるかもというが出ている。その話を、その時点で可能なことは限られていても、それを開くことで次の扉も見えるという「隣接可能性」の考え方で説明しているもある。

 あの「はやぶさ」もそうだったのだろうし、さらにその前の「アポロ13号」もそうだったのだろうが、「故障した、おしまい」ではなく、故障した状態で次にできることを探すというのは、工夫のきわみだと思う。もともと、難しいこと/できないことをできるようにしたところに工夫があったのだけれど(それもまた隣接可能性に出番があっただろう)、できたことができなくなったところで、残った設備の使い方の方向をまた換えて……というのがもう一段のひねりになっている。そういう話も気をつけて集めてみたいような気がしてきた。

 惑星探査をはじめ、宇宙の探査技術最前線の話と、隣接可能性を含めた新しいアイデアの生まれ方の話、それぞれの拙訳がこの夏出る予定。よろしく。

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