2016年5月10日火曜日

がんばれ、菊川怜

 菊川怜(敬称略、以下同)が番組で映し出された方程式を解けるかとふられて、朝飯前と答えたとか、それを聞いて相方のキャスターが不愉快になったと冗談とはいえ返したとかの話を見た(実際にその番組を見たわけではない)。

 どうでもいいような話だけど、理数系にナイーブであることが美徳である今の世の中では、たとえ工学部出身であっても、「ちょっと自信ないですう」と答えておくのが無難で好感を抱いてもらえる(はずの)ところなのに、「朝飯前」と答えたところがえらい。結果として、そういう奴はかわいげがないというメッセージが発せられているとしても、方程式が解けることは恥ずべきことではないというメッセージをきちんと出しているのだから(自慢すべきことでもないと言われそうだが、ニュートラルにぼかせば、結局恥ずかしがっているように見えてしまうだろう)。どういうわけか菊川怜は好きだったのだけど、そういうことだったのかしらん。


 意図してのことかどうかは知らないし、何やかや、いろいろ含めて「演出」なのだろうけれど、また、この話が「聞いて、聞いて」とばかりにネットに上げられる話になるというところからして、方程式が解けるのはいやな奴という感覚を受けてのことなのだろうけど、そういう役を受けて立てる菊川怜は、やっぱり見どころがあると私は思う。これも前項に引き続き、「それが出れば画になりますよ」だ。大きなお世話だろうけど、がんばれ、菊川怜。

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