2014年12月5日金曜日

「インターステラー」を見た

 「コンタクト」では残る側だったマシュー・マコノヒーが今度は飛ぶほうだというので、これはぜひと思って見に行った。私にとっては「当たり」(人類の子孫のためと言いながら、掲げる旗が星条旗なのはどうかと思うが、どだいがアメリカ映画だし、NASAがやることなんだからしょうがないか)。結末にかけて不満がないわけではないけれど、あの終わりに持っていくには何かを作らなければならないし、現にないものを作るとなれば、無理もしないことには進まないし、その終わりは良かったと思う。

 それにしても、「コンタクト」がこの映画につながっているのは間違いなく、あの映画はやはり響くものが相当にあったんだなとあらためて思うし、マシュー・マコノヒーは「コンタクト」に出てよっぽど飛ぶほうをやりたかったのかな、などと思ったりもする。そういう「褒め方」は本作に対しては失礼なのかもしれないけれど、私にとってはやはり「コンタクト」なしには、この映画は見ることも、咀嚼し消化することもできないだろう。

 何はともあれ、DVDだかブルーレイだかが出たら何度か見て、あらためて、あああれはこういうことだったのかと思いたい。

 映画館を出たら、目の前のビルの谷間に満月間近の月が大きく出ていた。月より向こうの世界に出て行く映画だが、他の天体とこの大きさで向き合うのは、十分にSF的で、いつもは映画館に入る前と出るときの世の中の明るさの違いにちょっと違和感というか、それこそ落差を感じるのだが、今日は月がきれいに輝き始める頃具合になって、この映画帰りには、かえって喜ばしかった。

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